🎹【浅田ピアノ教室からのご報告】
本記事では、文化芸術を真摯に学び、日々鍛錬する者として、近年の「職業表現者」を名乗る美容室等による安易な芸能風活動の横行に対し、文化行政(文部科学省・文化庁)に問題提起する内容をまとめています。
芸術とは、瞬間的な露出ではなく、継続的な学びと創造の中で社会と結びついてきたものです。芸術教育・表現・文化活動の価値が安易な模倣やSNS映え目的に侵食されることのないよう、願いを込めて発信します。
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内閣府及び文部科学省(文化庁)御中
いつも日本の伝統芸能や芸術の支援・振興にご尽力いただきありがとうございます。
近年、全国の一部美容師・美容室が、自身の美容施術とは直接関係のないタレント的振る舞いや写真撮影会、SNSを通じた芸能まがいの活動を展開し、それを職業的表現や「表現者」として発信しております。
しかしながら、このような行為は、芸術的・文化的訓練や研究を伴わずに“芸術家”の立場に便乗するものであり、本来「日々の鍛錬」と「専門性」に基づいて活動している芸術家・演奏家・画家・舞台俳優等に対する明確な侮辱・風評混乱を引き起こしています。
本物の芸事とは、長期の学習と研究を積み重ね、作品の完成まで無報酬で自らを磨き上げてこそ、文化的価値として社会に認知されるものです。
一方、美容師が業務終了後にタレント気取りで写真投稿や「モデルオーディション」などを行う行為は、文化活動ではなく、単なるSNS露出・便乗マーケティングに過ぎず、文化政策・芸術教育の土台を侵食する可能性があります。
文部科学省・文化庁におかれましては、このような動きが「文化活動」と誤解されないよう、一定のガイドラインの整備、並びに表現者を自称する業態に対して基準の明示を進めていただきたいと願っております。
ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
ASADA Misuzu 浅田美鈴